パケット盗聴と対処法


はっきり言って、パケット盗聴するのは超カンタンです。
例えば、FreeBSD には ports で sniffit というツールが入っています が、このツールを使うと、いとも簡単に盗聴ができます。

ではやってみましょう!


--- 図1 ---


図1のように、ハブに三つのPCをつなぎます。
PC1からPC3にFTPをしてみます。そしてそれをPC2が盗聴してみます。

PC2であらかじめ、sniffit を起動しておきます。
taka@pc2> sniffit -t pc3
そして、PC1からPC3にFTPをしてみます。
taka@karashi(102)> ftp jordan
Connected to jordan.xxx.xxx.xxx.jp
220 jordan.xxx.xxx.xxx.jp FTP server 
(Version wu-2.4.2-academ[BETA-18](1) Mon Jan 18 19:19:31 EST 1999) ready.
Name (jordan:taka): taka
331 Password required for taka.
Password:
230 User taka logged in.
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp> 
上の操作により、PC1からPC3へ、PC3のログイン名とパスワードを流しました。
さて、この時点でPC2でパスワードがうまく記録されているでしょうか?

taka@pc2> cat 13?.6?.25?.4?.1025-13?.6?.25?.3?.21
USER taka
PASS hogehoge
SYST
( 13?.6?.25?.4?.1025-13?.6?.25?.3?.21 はPC1とPC3の通信内容を記録したファイルです。 )


※パスワードが簡単に盗聴できました。
パスワードは hogehoge でした。(これは本物のパスワードです、今は勿論変えてありますが。)

以上より、sniffit というツールを用いて、いとも簡単に盗聴して パスワードが盗めるということがわかりました。

上の例はFTPの例ですが、この他にも、telnet や 平の pop3 等ではパスワードを 平文で流すため、いとも簡単にパスワードが盗めます。

★ 対処法 ★

※決してネットワーク上にパスワードを流さない。
これではあまりに不便すぎますね。

そこで、
SSHを導入する。使う。
これによりOKです。
telnet はこれで完全に置換可能です。Windows の場合は ttssh を使えばオッケーでしょう。
FTPはどうする? ... scp を使えば大丈夫。
Windows の場合は、ttssh でポートフォーワーディングしといて安全伝送路を 確保しといて、FTP Explorer でも使えば大丈夫。
忘れがちな、しかし一番良く使う、pop3とかimap4の場合も、同じく、ttssh で 安全伝送路を作ってその上で通信すれば、大丈夫。



※あなたは盗聴されていませんか?